
今日は愛の日。




(ちゃんとポストに入れなさいよ。)

(・・・はぁ。)

(今日は“愛の日”。世の中が愛や恋で賑わう日。カップルが爆発する日。
アタシには・・・何も関係ない日。)


(あ、オレンジの木がもうこんなに成長してる。無事に冬を乗り越えたんだわ。)

「あんたは春を迎えられていいわね。
アタシは愛の日を一人で過ごすの。春が来ないままだわ。」
ランちゃんにとって愛の日は孤独を強く感じる日。
朝からネガティブだった。

9:25
ランちゃんが朝の支度をしている間にカスピアン氏の様子を確認する。
深夜まで絵を描いていた彼だったが、今は眠っているようだ。
この間に春のお祭り会場へ移動しよう。
(お祭りの様子がどんなものか気にはなるのよね。
それにアタシみたいなシングルを探している人がいるかもしれない。)
前向きな好奇心はあった。

10:47
お祭り会場へ。
ここで帰宅中のブレッケンリッジ氏を見かけ一時停止するプレイヤー。

「ランちゃん!ハルさんだよ!!!」と心で叫びながらSSを撮るプレイヤーだった。
今回はプレイヤーの方が喜んだ。

10:59
お祭り会場へ到着。
ん?


ビリーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
カスピアン氏が同時に現れた。
さきほど寝ていたのを確認したばかりだ。すぐに起きて来たのだろう。
偶然行き先と到着のタイミングが被り驚くプレイヤーだった。
そして、これは彼が外出したことを意味する。
自宅侵入のチャンスだ。

「・・・行くしかないわよね。」

いざ、カスピアン邸へ。

(自宅侵入のチャンスがこんな形でくるなんて。
一瞬だったからアタシのこと意識されてないみたいね。危ない危ない。)

(アタシと同じタイミングでここに来るなんて。意外に気が合うのかもしれないわね。)


真っ直ぐにキスブースへ向かうカスピアン氏だった。
(正直な体ね。というか恋人がいるのにいいのかしら?)

だが、何も起こらず外へ移動した。
(何だ、しないんだ。)

(アタシもやってみたいなぁ。)
ちらほらとロマンス願望が現れる。

11:33
カスピアン氏の家に着いたのでカメラを切り替えた。
「入るわよ~~」

「何を思いながら描いているのかしらね。」
記念に一枚。

「さてと。」
先日味を占めた食事提供をする。今回はカスピアン氏の好物であるハンバーガー。

(室内の方がいいかな?)
優しい。

(なんだかんだアタシって気が利くわよね。告白されたらどうしよう・・・。)

(そうよ、今日愛の日だもの。間違いないわ。ビリーが帰ってきたらアタシ告白されるわ!)

(でもどうしよう。ビリーとは結婚できる気がしないのよ。生活が合わないんだもの。
付き合っても先は無いわ。)

(申し訳ないけど、恋人にはなれないと返事をするしかないわよね。)
置き過ぎだ。

(ビリー、ごめんなさい。貴方とはこれっきりになりそう。
大好きなハンバーガー置いていくから許して。アタシだと思って食べて。)

(さよなら・・・。)
ランちゃんの妄想で何をしに来たのかよく分からなかった。
だが自宅侵入のミッションは完了。
カスピアン氏の行動が気になるので再びお祭り会場へ向かおう。

12:53
彼は踊っていた。

「・・・」
会場に着いた。

(どうしよう。気になって入ったけど居場所がないわ。
ビリーは外だから屋内で見つめていたいんだけど・・・。)

(恋愛度でも診てもらおうかな。)


(意味分かんないわよ。)

(アタシに誰かと相性を診てもらう日がくるのかしら・・・。)
永遠に一人なのではないか と、強い不安を感じた。


(楽しそう。)
2階へ上がり、外で踊っているカスピアン氏を見つめる。

「ビリーが写ってない。」
捉えられず。

カスピアン氏が屋内へ入ってくる。
接触しないよう気をつけたいので、ランちゃんはそのまま2階の売店へ。
チケットが27枚あるので交換できる景品を確認したい。

「恋愛捜査官」さきほどの装置が景品になっている。これを狙おう。
何も交換せず、引き続きチケットを集めることにした。

14:09
屋内へ入ったカスピアン氏は再びキスブースにいた。

(あら?ビリー、キスしてもらえないの?)

(お金払ったのに納得いかないって訴えている様に映るわ。酷い風俗店に見えてくるわね。)

実際は行動がとれないようだった。お気の毒に。

14:27
去っていった。

(素直にアタシの所へくればいいのに。)
勘違いモード再発。

また踊っていた。

カスピアン氏が会場にいる間はできるだけ側で様子を見ていたい。
ランちゃんには暇つぶし程度に祭りを楽しんでもらった。

(キス、してみたい・・・)

(けど初めてはリア君って決めてるの。)

いつかブースの中に入ってみたいね。

16:13


偶然、ブレッケンリッジ氏を見つけた。
「この距離でよく分かったな」と自分に突っ込むプレイヤーだった。

位置関係。

(ほんとだ、ハル君・・・)

(はいはい、撮ればいいんでしょ。)
プレイヤーより冷静なランちゃんだった。

(一緒にいるのはグリスビー家の旦那さん?)

(ハル君、確か奥さんとキスしてたわよね。あれからどうしているのかしら。)
ブレッケンリッジ氏が誓約嫌いで女好きだったことを思い出す。
その後トラブル等は起きているのだろうか。
離れてしまって追うことはできない相手。
見かけるたびに思い出が過り想像を膨らますことが楽しい。

16:40
カスピアン氏がジューン・シャローさんと仲良くしていた。
本当に彼女なのか疑わしいほど体系が変わっていた。

参考:023話

9/5追記
本当に彼女なのか疑わしい・・・ということで、確認しにいった。
左は仕事着だった。
髪型も違っていたからプレイヤーの勘違いかと思ったが本人だった。

その後カスピアン氏が屋内へ移動してきた。
ランちゃんは2階。

上がってきそう。

慌ててトイレの端の個室へ逃げようとする。が、手前の扉が邪魔をして入れない。
違う個室を選択する。

近い!!ランちゃん急げ!!!

まずい、入ってきた!

するりと何事もなくすれ違えた。
ぎりぎりセーフ。こちらが勝手に「見つからぬように」と慌てているだけだが。
思い込みでプレイしている側としては非常に焦る事態である。

そこはプレイヤーがランちゃんに指示した個室だ。
私のこと、好きなの?←

ふぅ。無事に離れられた。

18:07
3度目のキスブース。不発。

18:29
蹄鉄投げ。

(暗くなってきたわね。)
ランちゃんは記念撮影。

(まだ遊ぶのかしら?そろそろ帰る時間・・・)

カスピアン氏が帰るまで付き合おう。中で待機。

(もう誰でもいいからとりあえずさせて。)
そんな気分だったのかもしれない。

20:33
「う・・・。」
そんなに遅い時間ではないが、限界がきた。
一日中外に居たから疲れたのだろう。

21:02
営業終了。皆、解散した。

カスピアン氏もようやく帰路に。彼は一日中ここで遊んでいた。
外出が少ない方だと思ったが、イベントの日は積極的に出ていくタイプなんだろうか。
それとも新しい出会いを求めていたのか。

「もう帰って寝る~~」
最後にフェイスペイントをして、ランちゃんも帰った。

チケットが42枚に。あと少し。

21:35
カスピアン邸を覗く。

21:51
やったぞランちゃん。喜ばれている。

眠っていた。
今日は一日が長かっただろう。顔が汚れたままで申し訳ないけど、ひとまずお疲れさま。
ゆっくりおやすみ。

撮った写真を壁に飾る。

カスピアン氏ともこれにてお別れだ。
大量にハンバーガーを置かれて迷惑かもしれないが同じ時間に祭りを楽しめて良かった。
またどこかで会えるといい。さようなら。お元気で。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
記事が長くなってすみません。
切るに切れない内容でしたので詰め込ませて頂いてます。('`;)