
消防署で欲求を満たしたランちゃん。
よし。準備が整った。ウィルソン氏の姿を追いかけよう。

一度、彼の自宅を確認。
不在。おそらく勤務中だろう。

今回は彼の職場である病院の近くで待つことにした。

プレイヤーは考える。
追いかけて、近くにいても、見てるだけ。(五七五)
ランちゃん自身には何のイベントも起こらない。

何も得られず、ただ時間を費やすことに意味があるのだろうか・・・。

(あら?こんな所でお祭りやってるのね。)

病院の前にはお祭り会場があった。
ウィルソン氏が出てくるまでここで遊ぶとしよう。

カボチャが収穫できそうだった。チャンス!持ち帰るぞ!

強い視線に耐えられなくなり、写真を撮った。
いや、レンズ越しならなんとか防げると思って。(何をだ)

そんな中でチラッと確認。誰も出てくる気配はない。

「まだ、時間かかるのかしら・・・」
なんて表情をするんだ。

冷えるので室内に入ってもらった。ついでにお便所。

ここで雷。
不覚にも可愛いと思ってしまったプレイヤー。(いや普段も可愛いと思ってはいるけども)

「もう、びっくりしたじゃない。」
用を足したあと着替えた。(寒そう。)

ウィルソン氏の自宅を覗く。まだ帰っていない。

戻ったら自信に満ちていた。
リンゴくわえ、頑張るのかな?

再び病院前。医療キャリアの人はいなかった。

「何度確認しても出てこないなんて、ヒマにもほどがあるわよ。」
うーむ。今回の相手はガードが固いね。

「リアくん・・・。」
暇つぶしにリアの様子(ブログ)を見てもらった。

(あああああああん!!!リアくううううううんんんん!!!)

(忘れかけていたわ。アタシ、失恋したんだった・・・)

(本当はリアくんが好きなのに。
こんな田舎で傷心旅行だなんて何やってるんだろう・・・しかも独り!!!)

独り!!!

~ピンポンパンポーン♪本日の営業は終了しました。
「・・・」

「・・・帰る。」
プレイヤーは考える。
シムズって、こんなに寂しいゲームだっただろうか・・・。

やはり誰もいない。
しかし、お祭り会場が閉まった=21:00である。
昼間から見てるけど長くないか?

帰 っ て た。

「・・・いいの。本当は分かってた。
彼は忙しい人。アタシのことなんて考える余裕はないのよ。
少しでも期待したアタシが悪かったわ。」

(おつかれさま。長い時間、大変だったでしょう。)

(うん、そうするといいわ。あなた、本を読むの好きだもんね。)

(ゆっくり、休んでて。)

ランちゃんも帰宅。

テントを所持品に入れ、

空っぽのポストを見つめて、

寝床へ向かおう。

いざ。


(ゲッ。セキュリティちゃんとしてるのね。入ったら警察来ちゃうかしら・・・?)
隙のないお方。

彼が集中している間に、

庭の方へテントを張った。今度こそ一夜を過ごしてみせるぞ。
前は怖くなって逃げたからね。せめてどこまで居られるか確認はしておきたい。

早速、ウィルソン氏現る。
分かりづらい。このSSだと樹の幹と一体化していて彼の姿が捉えにくい。

ここでランちゃんを認知。
本来ならゲームオーバーだがもう少し見てみよう。



すんなり戻っていった。注意一回しかしないのか。

直接顔を見られたわけではないし、このまま彼の敷地内で一晩過ごさせてもらおう。
ゲームは続行である。

ランちゃんが眠って暇になったプレイヤーは、ウィルソン氏が眠るまで見守ることにした。

本を棚に戻していた。

眠気を堪えてゲームをしていた。

そして就寝時間。

思わずポーズ。カメラを近付ける。
医者で天才でガードの固い男。(推測)
無意識にリオさんと重ねていたのだろうか、寝巻きはパジャマかと思い込んでいた。
ランダムかもしれないという邪心を払いのけ、思わぬ光景に悦ぶプレイヤー。

もっと近くで見てみよう。

素晴らしい。



『ジェベディアー・ウィルソン写真集』
出せそう。

邪魔して申し訳なかった。

おやすみなさい!

二人の距離が初めて近づいた気がした。

そして朝。

(昨夜は早く寝すぎて彼のこと全く見られなかったわ。せっかく一緒だったのに・・・。)

(また来るわね♪)

(どうしよう。今日もあの場所で寝ていいのかしら・・・)

(なんだか慣れなくて居心地悪いわね。すごく恥ずかしい。)
複雑で不安定な情緒。まだまだ彷徨う。